鍼灸での治療は、ときに長期にわたります。そこを一緒に乗り越えていくためには、患者さんとの信頼関係が何よりも大切です。そして、信頼関係を築くためには、患者さんの不安を取り除くことが大切であると考えています。
そのための第一歩が「安全」「安心」です。患者さんに安心して治療を受けて頂くために、当院では様々な点に留意して施術を行います。
1.技術から
当院では、安全な施術、納得のいく施術に努めます。
・鍼灸治療をご希望になる患者さんは、その他の治療に「合わなかった」からお越しになる方が多いです。こうした方は、しばしば刺激に対して鋭敏です。過剰な刺激で却って体調を崩さないようにするため、当院では常に柔らかい刺激の治療を心がけます。
・鍼は身体に刺すもの、お灸は身体の上で火を燃やすものです。適当に扱えば、簡単にお身体に傷を付けてしまいます。勿論、100％傷が付かない、100％火傷をしない治療もお約束できないのですが、可能な限り、お身体にかかる負担を最低限に近づけ、高い治療効果を出せるよう、丁寧な施術を心がけます。
・はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧治療も魔法ではありません。メリットと共に、デメリットも確かに存在します。こうしたデメリットに関して、事前に詳しくご説明申し上げます。ご説明の上、症状に対して効果を上げられそうな治療の選択肢をご提示します。勿論「コレがお薦め」というものはありますが、それを強制することは致しません。お客様にお選び頂いた治療を致します。
2.道具から
当院では、信頼性・安全性の高い道具を適切に使用し、治療にまつわるリスクの低減に努めます。
当院で使用しているはり・きゅう
◆痛みを感じにくい鍼(管鍼/かんしん)
一般的に「はり」というと想像される、管に入った状態で頭を叩いて差し込むタイプのはり(管鍼)です。
国内外で高いシェアを誇るトップメーカー【セイリン】の国内工場で製造された、高品質で安全な鍼を使用しています。当院で使用するセイリンの鍼は、直径が0.16mmから0.25mm(最大でもシャープペンの芯の半分、成人の髪の毛の2-3倍の太さです)。非常に細いため、皮膚表面に多数存在する「痛みのセンサー」に当たる確率が低く、当たらなければ痛みを感じずに刺すことが出来ます(センサーの少ない部位を選んで施術し、無痛の確率を高めます)。
また、鍼先を滑らかに磨き上げてあり、身体に刺さるときも滑らかで、痛みを感じにくい作りになっています。施術の際も、痛みを感じにくいような丁寧な操作に努めます。
一本ごとに特殊なガスで完全滅菌した上、個包装された鍼は、一度きりの使用で医療廃棄物として処理しますので、耐久性・衛生面も安心です。
◆やけどをしにくいお灸
お灸生産の本場である伊吹山の麓、滋賀県長浜市の老舗【山正】さんの「長生灸」を主に使用します。中国で生産の後、国内工場での検品を経た、安心品質のお灸(隔物灸)です。
旧来のお灸のように肌の上で直接燃焼させないので、やけどを起こしにくく、刺激も穏やかです。施術時には、皮膚の状況を見てやけどをしにくい所を選んで設置します。院長がそばで注意深く見守っておりますので、熱さを我慢出来ないときも、すぐに除去できます。
また、昔ながらの手で捻る点灸(透熱灸)もご用意しております。ご希望や症状によって使用致します。
深く刺さないタイプの鍼(円皮鍼/えんぴしん)
一般的な「はり」のイメージとは大きく違う、身体に深く刺さない鍼です。ばんそうこうの内側にごく短い飛び出しを持つ画鋲状の鍼、または鍼のような鋭さを持たない粒状の金属が貼り付けられていて、ばんそうこうと共に皮膚上に貼り付けて用います。ほとんど、または全く刺さっている実感を覚えません。
深く刺す鍼に比べて、身体に与える刺激の量はごく少ないですが、長時間(数時間から数日)身体の上にあることで、刺激の量を積み上げていって、治療の効果を発揮するのが特徴です。
当院では、管鍼と同じく、国内外で高いシェアを誇るトップメーカー【セイリン】の国内工場で製造された、高品質で安全な鍼を使用しています(管鍼と同様、一本ごとに特殊なガスで完全滅菌した上、個包装されています)。
※はりきゅう無料体験では、短い針ではなく、金属粒の「刺さない」円皮鍼を用います。
3.環境から
当院の敷地は、駐車場から全てバリアフリー化されております。院内から、施術台へも、トイレへも、車椅子でのシームレスな移動が可能です。トイレ及び、駐車場から待合室までは手すりも完備されております。杖をご利用の方、腰痛などで歩行が困難な際は是非ご利用下さい(待合室から施術台までの移動は介助致します)。
