引き続き、営業自粛継続中です。徐々にディスポーザブルのサージカルマスクが手に入るようになってきてはいますが、かつての相場を考えたらかなり高いですし、マスクの製作も引き続き行っていこうと考えています。

まとめて生地を裁断して、パーツ毎に一度に縫って複数個作ります。
工場制手工業ですね(゚∀゚)

FMクマガヤのパーソナリティーで、商工会青年部のえんむちゃん活動にも多大なご貢献を頂いている「ちーちゃん」こと蓮沼千尋さんの「はすぬますく」(埼玉新聞にも掲載されました!)をはじめ、皆さんそれぞれマスクを作っていらっしゃって、買い物や仕事で外に出ると手作りマスクを見比べるのが楽しみになってきました。
自分で作るんだから、自分のニーズにカスタマイズしたいものを作りたいよね、と考えて改修を続けること一月近く。「鍼屋の針仕事」マスクも段々形が固まってきました。

新旧比較

左が比較的早い段階で作ったモノ、右が固まってきた「はりはりマスク」です。
型紙の段階から直線主体にして、生地の切り出しやすさを高めています。中表にして縫い合わせてひっくり返せば、角の部分も尖らず柔らかくなってくれます。

一枚一枚裁ちバサミで切り分けるのがしんどかったので効率化を図りました。
A4で印刷して、複数枚重ねた布地の上に置いて、ロールカッターで型紙ごと切ります。
ロールカッター、切れすぎて怖い位なんですが……w

表地と裏地を中表で縫い合わせてひっくり返すので、型紙のサイズの割には、できあがりはやや大きめくらい。マスクのサイズの調整は、表地/裏地縫い合わせの際に余裕を大きく取れば仕上がりが小さく、少なめに取れば大きくなります。

私の最大のニーズは「眼鏡が曇りにくいマスク」です。お灸の煙が目に入るとコンタクトレンズでは耐えがたいレベルで滲みるので、普段から眼鏡であるためです。マスクと鼻のスキマから噴き上がってくる呼気を如何に抑えられるかが大切です。鼻の部分を高く取り、鼻に引っ張られてスキマが大きくなるのを防いでいます。ちょっと不格好で、最初は両親に「鼻が高く見えるねえ」とからかわれたりしたのですが、機能優先なのでこれで良いのです。
マスクのサイズは大きめです。鼻と口の前にとった広めの空間が呼気を一旦収容できるマージンになっていて、眼鏡を曇らせる息がスキマから吹き出す勢いを抑えています。大きめなので、口や鼻で感じる圧迫感も小さめです。

同じく眼鏡ユーザーである友人から依頼を受け、いくつか作って送りました。勿論眼鏡ユーザー仕様のマスクです。私ほど頭と顔が大きくない人なので、縫い合わせの余裕を大きく採って、標準的なサイズに仕上げました。

出荷前にクライアントに提示した写真

「空き時間の有効活用に」と始めたマスク作りですが、手作業は没頭できるので、仕事が出来ない不安を少し和らげてくれますね。しかもそれが誰かのお役に立てるなら、こんなに有難いことはありません。