空いた時間を有効活用するため、引き続きマスク製作を企図しているのですが、顔に当たる側には柔らかく通気性も確保された生地を使いたいので、手拭いなりガーゼなりがないものかと、天袋の奥の方やら、実家の蔵(と申し上げられるような立派なモノではない、昭和一桁築の土蔵です。谷文晁の偽物とかも出てきません)やらを捜索。
そこで「手ぬぐい」と書かれた一つの箱を見つけました。

元々毛布か何かが入って蓼あろう大きめの箱を開けると、すっかり黄ばんでしまったタオルの下に、思わぬお宝が埋まっていました。


お名前は青年部・岩崎君ちのおじいさま。




電話番号0006が燦然と輝いております。
「どうやって自分たちの店を知ってもらおうか」
「元気でセンスのあるお店だと認めて貰いたい」
今であれば、ウェブサイトやチラシで頑張るところ、当時は手拭いがその手段の一つだったんだなぁ、と感心しました。パイルがあるため印刷できる範囲が狭いタオルと比べて、手拭いであれば全面でアピールが出来るんですね。このほかにも沢山ありましたが、どれも店主/社長の熱い心意気を感じられるものでした。今も苦しい時だけど、同じような心意気を持って頑張ろう、と思いました。
往事の社会風俗を伝える、ちょっとしたタイムカプセルを発掘したようなモノですね。勿体ないので、マスクにはせず、大事に取っておくことにしました。