最初に三行。
1.今月は暖かい日が多くなりそうです。
2.気温差の激しい日が多くなりそうで、体調を崩しやすい状況です。
3.気温差に対応出来る服装や準備をお願いします。

昨日は久々にまとまった雨が降りました。10mm以上の雨が降ったのは、昨年11/6以来になります。この4ヶ月の総降水量が50mmにも満たない状況でしたから、畑が乾いて困っていた専業農家の伯父がとても喜んでいたと、伯父夫婦に会った母から聞きました。

終日厚い雨雲が太陽を遮っていたため、一日を通じて気温の推移があまりない、肌寒い日になりましたが、今日は晴れて暖かくなる予想です。最高気温も10度近く上がりますから、身体の内部環境を一定に保つ働きをする自律神経も、急激に変化する外部環境に大わらわになることでしょう。

また、先月発表された3月の月間予報では、月の前半、関東を除く全国で気温が高い状態が続くという「異常天候早期警戒情報」が出されました。勿論「いきなり真夏の暑さになるよ」とかそういう話ではないのですが、農作物の生育が想定していたタイミングに収まらずに経済的打撃を受ける可能性は高まりますし、雪崩や荒天などの被害も発生しやすくなると考えています。十分な警戒が必要です。なお、関東は警戒情報から除外されているだけで、気温が高い傾向にあるのは同様でしょう。

春は、日中暖かくなったとしても朝晩は冷え込む、一日の内の気温の差=日較差の大きい展開になるのが普通です。日較差が大きいと、自律神経がその推移に追随しきれずに体温の調整を失敗して、体調を崩す原因になります。身体が体温の調整に失敗するのが体調を崩す原因であれば、身体に拠らないところで体温調節を補ってやることが出来れば、体調を崩すリスクを低減することも出来るはずです。

暖かいからといって油断せず、上に羽織れる上着は必ずご用意下さい。熱の逃げやすい手首・足首・首・腰などを覆えるオプション(ネックウォーマーや手袋、腹巻きなど)などもご用意頂ければ、暖かい時間は身軽に動けて、気温が下がってからも快適に過ごすことが出来ると思います。

また、日中の気温が上がるときほど、相対的に湿度が下がります。日中の最低湿度の記録の上位は、ほぼ全て3-5月頃の暖かい日に打ち立てられたものです。乾燥によって喉鼻の粘膜を乾かすと、風邪を引きやすくなります。部屋を加湿する、水分をこまめに補給する、ガムや飴などで唾液の分泌を促進する、マスクを着用するなどの対策も、併せてお願いします。