【最初に結論】

・依然空気は乾燥中、風邪に罹患するリスクが高い状態です。

・風邪を引きにくくするためにも是非とも加湿を。

・水分の補給、マスクの着用もおすすめです。

店の前の交差点、対角線側は実家の田んぼでとても見通しが良くなっています。西方遠くの秩父や南アルプスの山稜と、日が沈み夜の色に変わりつつある空がとても美しかったです。

遠くの山がよく見える……ということは、遠方の視界を遮る水蒸気の量が非常に少なくなっている、ということでもあります。引き続き、空気が非常に乾燥している状態が続いています。本日の熊谷気象台、14時の気温8.6度に対して湿度22%。1立方メートル辺りの水分量を計算するとたったの1.9gとなります。この空気を15度まで上げただけで、湿度は更に落ちて15%、20度まで上げたら11%になる計算です(建築物衛生法で定める、健康に過ごせる室内湿度の加減は40%です)。普段なら建物内の木・紙・布製品が蓄えている水分が放出されて、乾燥はある程度緩和されるのですが、この二月ほどの乾燥で、そんな貯金も既に吐き出されてしまっていて、期待薄です。

乾燥した空気は、ウィルスなどの外敵が最初にとりつく喉や鼻の粘膜を乾かします。粘膜が乾くと免疫が十分な働きが出来なくなり、結果として風邪にかかりやすくなってしまいます。しかも、悪いことに、風邪やインフルエンザのウィルスは、乾燥した環境の方が増殖力が旺盛になります。乾燥を防ぐことが予防に大きく貢献するのです。

長い時間滞在する部屋は、可能であれば加湿をして下さい。加湿器があるなら是非ご利用下さい。加湿器がない場合でも、濡れたタオルを数枚干しておくと加湿器と同じような効果を発揮してくれます。

「喉や鼻の粘膜が乾くからリスクが高まる」のですから、水分で潤してあげてもリスクを下げることが出来ます。水分の補給をこまめにして下さい(特に、加湿が難しいシチュエーションでは)。体温を保って血流を高め、免疫の働きを助けるために、温かい飲み物だと更に良いですね。繰り返し飲むので、カフェインが苦手な人は、麦茶やほうじ茶、白湯をおすすめします。また、外から帰った時にはうがいをして頂くのも良いですね。

接客等で問題がない場合は、マスクの着用も効果的です。マスクの中は呼気に含まれる水分がマスクの内側に貯まって湿度が高まるので、粘膜の乾燥も起こりづらくなるからです。